肉料理、魚料理など色々な料理に使い回しができるオリーブオイルの探し方

グリーンオリーブとオリーブオイル

使いやすいオリーブオイルとは?

エキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイル)を肉料理用や魚料理用などの使い分けも楽しいけど
日々のお料理に使うなら、そこまで凝らずに1本で色々な料理に使えるオリーブオイルを見つけられれば良いですよね。
そのよようなオリーブオイルの探し方のヒントをご案内します。

 


 

使いやすいオリーブオイル、どんな料理にもあう理由

オリーブオイルの味は、地域の食文化にあうように作られています。
ですから、新鮮な魚介類と肉類両方を食べている地域のオリーブオイルなら、いろいろなお料理に使えることになります。大雑把に思われるかも知れませんが、結構あたっていると思います(笑)

そして、これも私の経験値なのですが、肉食文化が中心の内陸地域から魚介類にあうようなオリーブオイルを探すよりも、魚介類中心の食文化地域から強めの味のオリーブオイルを探した方が比較的簡単だと思います。

タコのカルパッチョとオリーブオイル

具体的には、hinatanoのオリーブオイルの産地、北イタリアフランスとの国境近くリグーリア州とか、長靴の形をしたイタリア半島のふくらはぎの部分から南のアブルッツォ州やプーリア州です。

沿岸地域のオリーブオイルを中心に探すメリットがもう一つございます。
沿岸地域は、魚介類にあうようにオリーブの実が完熟してマイルドになるのを待って収穫搾油することが多いです。
そのため、実の重量あたりの搾油量が多いので比較的使いやすい価格になることが多いです。

 


 

南イタリアのオリーブオイル、美味しいはずだけど探すのが難しい

南イタリアで食が有名なところにナポリがあります。
ここの魚介類料理や、ピザ、豚肉料理等々考えると、絶対美味しいオリーブオイルがあるはずなのですが、信頼関係構築が非常に難しい。

特大ブラータからバタークリーム

例えば、あの地域は水牛のモッツァレラが有名ですが、ある年の水牛のモッツァレラ総生産量を計算したら、ナポリ近郊に数万頭の水牛が生息していないと計算が合わないとがありました。開拓時代のアメリカ西部ではありませんので、そんなにおりません(笑)ナポリは私にとって難しい地域です

 


 

使いやすいオリーブオイルの探し方?

肉料理や魚料理に幅広く使えるオリーブオイルは、リグーリア州、プーリア州、アブルッツォ州。この三州なら比較的出会える可能性が高いと思います。ただ私はプーリア州のサンプルを取り寄せて粗悪品が混ざっていた経験があります。

プーリア州産のオリーブオイルなら、せめてDOP認証を取得しているオリーブオイルにされた方が無難だと思います。

探し方は、”州名+オリーブオイル”で検索すると候補になりそうな品が出てきます。
どの品を買うかを決めるには、私なら輸入者を見たり専門店での取り扱いがあるかを見て決めます。

 


 

色々な料理に使いやすいオリーブオイルの探し方のまとめ

1.オリーブオイルの味は、地域の食文化にあうように作られているので、新鮮な魚介類を食べつつ肉類も食べるような食文化を持っている地域の品が候補になります。具体的には、リグーリア州、プーリア州、アブルッツォ州あたりです。

2.探す方法は、州名+オリーブオイルで検索。出てきた候補になりそうな品が、専門店での取り扱いがあるなら専門店に味わいを聞いてみます。

 

いろいろ味はありますが、エキストラバージンオリーブオイルは生鮮食品。
鮮度が良いのが一番大事だと思います。hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。