昨日、マリナコロンナ社から収穫が始まる連絡が入りました。
ここの会社は「貴族」出身です。イタリアには”自称貴族”がたくさんいるのですが、彼女は本物です。中世には、ローマ法王も出た家柄です。当主マリナさんの仕事は、とにかく完璧。今日はその一端をご紹介します。
写真をご覧ください。
下の地面が柔らかいのがお分かりいただけますか。柔らかくしてオリーブの木が栄養を吸いやすくしているとの事です。ほかの農園ではあまり見かけません。
通常、オリーブオイルの輸入に関して必要な書類は、製造工程と原材料、そのほか必要な食品検査の成績表です。しかし、このマリナコロンナ社の書類は、まず土壌の作り方から始まっています。そのため普通の品より書類が分厚くなっています。隅々まで読んでみると「美味しいオリーブオイルのためには、できることは何でも完璧に行う」を行っています。敬服します。
そうして作るオリーブオイルは、海外でとても良い評価を得ています。写真の本は、FLOS OLEIです。世界中のオリーブオイルが掲載されている評価本です。だいたいグランプリは98点くらいなのですが、マリナコロンナ社のDOPモリーゼは、2010年から5年連続で96点を得ています。
今年は、出展する品を変えたらしいです。この品も96点を受賞しました。使用品種はペランザーナというオリーブの品種になります。私はこの品を知っているのですが、軽くてキレがあり、グリルしたナスなどとは最高の相性です。前々から仕入れたいなぁ、と思っていたのですが、さてどうしよう。
株式会社 il Bianco 加藤