オリーブオイルのテイスティング方法のお話し


Valli_della_taggiasca

イタリア展などでオリーブオイルを味見して購入する機会があると思います。
お好みの味を探すのには、一番良い方法ですよね。

なにしろイタリアだけで食用のオリーブは、約200種類もあります。
そのうち、オリーブオイルにする数は、、、多すぎて良く把握してません。すみません。
オリーブの品種は、「その地方にしか生息しない」というのがとても多いのです。
ある町に行くと、聞いたことの無い品種のエクストラバージに出会ったりします。
いずれにしろ、味わいは千差万別です。
それと、その地方の郷土料理と相性が良い味わいになっています。
この件は、別の機会に

さて、ティスティングの方法です。
口に含んで口の中で回す方法とか、
「アーティーチョークのような」などの味わい表現の専門用語などは、ソムリエの方ほど詳しくありません。
私は、輸入業者らしく、私が検品の際に「鮮度」を調べる方法をご紹介します。

まず、開封したら、まず瓶の口から香りを確かめます。
もし、「蒸れたような臭い」がしたら、一大事です。
絞る前のオリーブに問題があるかも知れませんので、その生産ロット全部に影響しているかも可能性があります。
しかし、おかげさまで開業以来8年間、未だ1本も出ておりません。
また、「香りが少し弱いかな」と感じても、数日後に香りが開くことがあります。
このあたりは、ワインのようですね。

透明なガラス容器に移して、色を見つつ、一口含んでみます。
含んだら、集中力を高めるために目を閉じます。
視覚から脳に入ってくる情報を遮断することによって、集中力が高まります。
この方法は、イタリアでレストランに勤めている頃、お店のオーナーに教えてもらいました。
私が作ったニョッキを味見する際に、目を閉じてバターの回り方をチェックされました。

さて、つづきを
私は、口の中で霧状にすることはせず、そのまま味わっちゃいます。
苦み、辛みはいつも通りかを確認します。
余談ですが、苦み辛みは、ポリフェノールです。
ポリフェノールの量は、収穫のタイミング、(早詰みか、完熟後の収穫か)によっても違ってきますが
鮮度が良ければ、必ずあります。

そのあと飲んでみます。
香りが、スーっと抜けていくような感じだったら、良し
少しでも厳しい環境、例えば高い温度に置いてあったら、抜けが悪いのです。
更に、もし、油っぽかったら、論外です。
かなりの高温に置かれていた証拠です。

こんな感じで、仕入れた度に検品してお送りしております。
何かご不明な点がございましたら、何なりとお問い合わせください。
よろしくお願い申し上げます。

株式会社 il Bianco加藤

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。