ヒナタノが目指すアグリツーリズモのプロジェクトとは、

あまりにも高くなりすぎたオリーブオイル。
オリーブオイルは、ジャバジャバ使ってこそ美味しい。

でも、このまま円安が続けば、どんどん値上げしなければならない。
それが私は嫌なのです。

これからご案内するのは、円安の時代にオリーブオイルの値段を抑えるために考えついた事業アイデアです。

イタリアではアグリツーリズモと呼ばれる商いの形になります。
海外からの旅行者が、農村を訪れて食の体験をして、帰国後もそこの食材を購入する。

このアグリツーリズモを日本で、個人でも都市部でも、できるようにアレンジした事業アイデアです。

これを始めて、オリーブオイルの値段を安定させたい。
さらには、昔の様に沢山使えるように値下げもしたい。
そして、円安で恩恵を受ける人を増やしたい。

そう思って、プロジェクトを立ち上げる事にしました。

ヒナタノがこれから作りたいアグリツーリズモとは

私が住んでいた頃、イタリアではアグリツーリズモが花盛り。
国からの補助金も出ていたので、アグリツーリズモの建設ラッシュでした。

しかし、補助金が出始めたあたりから、リゾートホテルみたいなものが増えちゃったんです。(苦笑)
そういうこともあってか、アグリツーリズモの意味を調べると、「農家が運営する宿泊施設やレストラン」と出てきます。

でも、元々は、海外からイタリアへ来た旅行者が農村に泊まり、本物の農産物に触れて、その農産物を買い始めた。
それに伴い、農村部の経済が活性化して、過疎化の問題も解消されて行った。

こういう流れです。
1980年代までは、イタリアでも地方の過疎化が問題だったのです。

では、宿泊業を始めるの?

いいえ、私は、宿泊はお客様との関係を深くする手段の一つであって、必須ではないと思っています。

大事なことは、海外から訪れた人と食を通じで繋がり、絆を深め、その人へ食を輸出する仕組みです。

アグリツーリズモ発祥の地であるイタリアが、この仕組みによって本物のイタリア食材が世界へと広がって行ったように。


折しも海外では和食が大ブーム。
来日されて、和食が好きになって帰られる方が沢山います。

でも、本物の日本食材は外国では手に入りにくい。
きっと世界中に欲しい人が沢山いるはずです。

そして、関係(絆)が強くなると、海外の人は、食材以外の日本のものも購入してくれると思います。
キッチンツール、ちょっとした小物、雑貨などなど。
絆が買う理由になります。

出会いを大事にして絆を育み、お客様お一人ずつのお役に立てるようにする。
これは、私がヒナタノで実践してきたことそのものです。

アグリツーリズモは、小さな商いでもできる

イタリアではアグリツーリズモは、個人経営のところが多いです。

例えば、こんな始め方ができると思います。
お友達などと一緒に外国人の観光客向けに小さなお料理教室を開く。
教えるのは難しいお料理で無くて、日常の日本のお料理。

楽しい体験ができれば、時給換算で5,000円とか場合によっては1万円の収入になるでしょう。
そして、外国人の方が帰国された後も、その料理教室から大好きな日本の食を買い続けてもらう。

一見、簡単なようですが、きっと簡単では無いと思います。
でも、手立てはいくつもあります。
そして、それらは大きな投資をせず、直ぐにできる小さな事から少しずつ積み上げるものです。

もちろん、必ず成功できるとはお約束できません。
ただ、小さく始めて、大失敗しない方法を私は学んでいます。

ヒナタノは私1人で営んできました。

楽天やAmazonなどには出展せず。
広告費は、創業の20年間に遡っても合計10万円くらいしか使っていません。

たぶん、かなり珍しいと思います。
でも、私のような小さな商いが、大きな会社が沢山存在するオリーブオイル業界で生き残るには、こうするのが一番だったと思います。

現在の会員数は2,400人、メルマガは毎回1,900通ほど発行しています。
お客様の7割は、何度も買っていただいている方です。

ここに至るまで、多くの方に商いのことを教えていただきました。

例えば、ヒナタノの骨格をしっかりしたものにするために行ったことは、「やらないことの積み上げ」

・自ら足を運んで職人さんに会ったものだけ扱う。(目利きを人に任せない)
・小さな子供にも食べさせられるもの。(本物しか使わない。私達の手で人工的なものを加えない。)
・販売する場合は、自ら直接届ける。
・ロス無く使えるものを扱う。
・食べ物は廃棄しない。
などなど。

これらは、一つずつ経緯や意味合いがあり、積み上げてきました。
この考え方は、この構想にも必ず活きると考えています。

そのほかにも、私はこれまで、色々な会社でプロジェクトを立ち上げて運用した経験があります。
事業設計から人集め、起こった問題を修正しながら目標を達成することまで、一通り経験しております。

※私の詳細なプロフィールや職務経歴は、創業時の事業計画書に記載しております。
画像をクリックすると内容をご覧頂けます。

会社勤め時代の最後のプロジェクトは、大手グルメサイトの立ち上げ時に、料理撮影のカメラマン全国組織の構築です。

1年で1日400人が稼動する組織を作る仕事だったのですが、様々な事情から新入社員3人と取り組みました。彼らには大きな負担をかけてしまったと思います。

そして、無理なプロジェクトは、人に負担をかけることを学びましたので、このプロジェクトでも、無理なことはいたしません。

いま私が目指しているのは、単なる旅行企画でも、単なる輸出入でもありません。
小さな商いをしている人たちが、それぞれの強みを持ち寄り、学び合い、外貨を稼ぎ、豊かになっていくための仕組みづくりです。

大きな目標ですが、1歩ずつ、少しずつ進めば、達成できると感じています。

今回のプロジェクトでは、小さな商いを立ち上げて20年続けたノウハウをご提供しつつ、一緒に始めるプランもご用意しております。
この積み上げた経験がきっと役に立ちます。

でも、このプロジェクトを進めるには、イタリアに行く必要があります。
アグリツーリズモを調べていくと、現地に行かないと分からないことが沢山あるからです。

私が読んだ書籍です。
難解な部分もあり、これは行かなきゃ分からんな。と思いました。

・なぜイタリアの村は美しく元気なのか:市民のスロー志向に応えた農村の選択
・イタリアのテリトーリオ戦略:甦る都市と農村の交流

イタリアでも地方によって食も気候も人も様々。
その地方色ごとに、旅行者との絆を深める方法がたくさんあるみたいなのです。
アグリツーリズモを成功させるには、絆を深めるネタをたくさん持っていた方が、絶対良いです。

体験と交流が生み出す価値

アグリツーリズモを成功させるポイントは、食を通じた体験と交流です。

お料理教室を催すにはキッチンが必要になります。
もし、ご自宅での開催が難しければ、レンタルキッチンでも十分です。
キッチンを使った交流は、子供への食育にもなります。

例えば、その場所で、外国の方と日本の子供たちが食を通じて交流する。
講師は、特別な料理人ではなく、主婦やお年寄りが日常の料理を伝える。
きっと、参加者の誰しもが、忘れることのできない思い出になります。

「ブランドとは、感動の記憶である。」
これは、私に商いを教えてくださっている先生の言葉です。

外国の方は、こうした日常の体験を求めて日本に来ています。
文化的な体験こそが旅の目的です。

だからこそ、本当に興味のある人は地方にも足を運び、長期間滞在するのです。
つまり、このアグリツーリズモは、日本のあちこちで成立するはず。と思っています。

思いついたきっかけは、しんどい時期に学び続け、その先に見えた構想

私は2007年、「日本の食卓に貢献したい」という想いから創業しました。

※先ほどの企画書と同じですが、創業時の企画書です。

その食材を輸入している私が、なぜアグリツーリズモを発想するに至ったのか。
きっかけは円安。
オリーブオイルが高価になってしまったのと同じ理由です。

2013年頃から始まったアベノミクス以降、円安は進み続けました。
その頃1ユーロ100円くらいだったのが、現在は185円。

当時、売上の9割は卸売でした。
しかし円安によって利益が出なくなり、卸売はほとんどできなくなりました。
つまり、売上の9割を失いました。

そのときから、「商い」を一から学び直しました。
買い続けていただくということは、必要とされ続けるということ。

お客様、世の中、そしてイタリアの生産者から、必要とされ続けるとはどういうことなのか。
出会いを大事にし、ご期待に応えられるように関係を育む。
そんなことを学び、考え続けてきました。

そして、それらのことを、全部ひとまとめにしたら、出てきたのがアグリツーリズモの構想です。

円安が続くなら、円安で恩恵を受ける人が増える仕組みを作る

おそらく、この先も円安は続くと思います。
昔のように戻るのは難しいかも知れない。

でも、円安になれば、日本のものは海外の人にとって安くなります。
色々なものが買いやすくなる。

それならば、輸出すればいい。
輸出で稼げるようになれば、オリーブオイルの値上げをしなくて済む。
そう考えました。

しかし、輸出は大きな会社しかできないのではないか。
販路はどうやって作るのか。

そう考えたときに気づいたのが、
「目の前にいる外国人観光客に直接販売する」という方法です。

日本からの越境通販も伸びています。
この流れを活かせば、小さな事業でも外貨を得ることができる。
そして、その仕組みは、私以外の色々な人が挑戦できるものにしたい。

円安のニュースで物の値段が上がるのを心配するよりも
円安になったら売上(収入)が増えるかも。
と思えた方が楽しくないですか?

そして再び、イタリアへ

私は、アグリツーリズモが軌道に乗って外貨を稼げるようになった先に、やりたいことがあります。
それが、イタリアの食の探求です。

イタリアには、日本ではまだ知られていない本物が数多くあります。

ワインもチーズも生ハムも、現地で触れたものは全く違います。
例えばゴルゴンゾーラ。職人が作るものは、驚くほど深い味わいです。

そしてワインの世界。
まだ輸入免許を取得してないのでお約束できないのですが、やりたいことは、ワインの買い付けです。
それも、納得できる価格で、イタリアの味と全く同じものをお届けする。

イタリアでは「良いワインは旅をしない」と言われています。
例え、温度管理されたリーファーコンテナでも、運ばれる時の揺れで、ワインは状態変化を起こしてしまいます。
空輸などを使って最短距離でお届けすれば、本物の味のままでワインをお楽しみいただけます。

それに、ワインは、ほぼ芸術家の世界。
プロフィールを読んでいるだけで思わず笑ってしまうような作り手も多い。
中には、ワインのために蜂を飼う人までいます。
楽しいったらありゃしない。
こうした職人さんたちと繋がることも、私の大切な役割ですし、一緒に繋がって欲しいです。

日常生活や食卓が、少しずつ、日々良くなっていく。
そう感じて頂けるのが私の願いです。

ご質問などは、以下のメールアドレスにて承りますので、なんでもお聞きください。
info@hinatano.co.jp

ヒナタノ加藤昭広

ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。