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2018.04.15

オリーブオイルが本物かラベルで判断する方法をご案内します

本物のオリーブオイルの正面ラベル

本物のオリーブオイルかラベルで判断できるか

偽物が多いと言われているエキストラバージンオリーブオイル(以下オリーブオイルと書かせていただきます)オリーブオイルを選ぶとき、本物かすごく気になりますよね。

手がかりのひとつにラベルがありますけど、どれも同じようで本物のオリーブオイルか判断つきかねる。そんな時にヒントにしていただきたいラベルの読み方をご案内します。

買ったあと、本物のオリーブオイルかを味で判別する方法もあります。
それは、こちらの記事をご参照ください。

本物のエキストラバージンオリーブオイルを味で見分ける方法

本物のオリーブオイルに書かれているラベルの情報

オリーブオイルのラベルには、いかにも本物のオリーブオイルっぽくイタリア語や日本語のうんちくが書かれていたりして、ぱっとラベルを見ただけでは本物のオリーブオイルかは分からないですよね。

私は、仕事柄たくさんのオリーブオイルのラベルを見ます。たくさんラベルを見ていると、あれおかしい?本物のオリーブオイル?と思える部分が出てきます。それは、ラベル内の情報の整合性。本物とは思えないオリーブオイルのラベルには、つじつまが合わない事が書かれています。

まずはオリーブオイルの原産地
例えば、オリーブオイル正面のラベルではイタリアの事を謳っていて、いかにも本物のイタリア産オリーブオイルのようでも、裏面の日本語ラベルを見てみると原産国表記が無い。これは「イタリアで作られたオリーブオイルでは無い」ということを意味します。

オリーブオイルの日本語ラベルです。本物のエキストラバージンオリーブオイルも、加工品のオリーブオイルも全て「食用オリーブ油」という表記になります。詳しくは後ほどご案内します

オリーブオイルの日本語ラベルです。本物のエキストラバージンオリーブオイルも、加工品のオリーブオイルも全て「食用オリーブ油」という表記になります。詳しくは後ほどご案内します

「オリーブオイルを原材料として輸入して日本で最終加工した」ということなどが考えられるのですが、もし、原材料が本物のイタリア産オリーブオイルなら、原産国表記が無くてもまぁ許せる範囲かも知れません。でも、更によくよくラベルを読むと、一言もイタリア産の本物のオリーブオイルを使用しているとはラベルに書かれていない。つまりラベルの印象だけで、良く分からないオリーブオイルを売ろうとしているわけです。私はこのような自称エキストラバージンオリーブオイルを、日本の店舗で何度か見かけたことがあります。このようなオリーブオイルは、本物かも疑わしくなりますよね。

次にオリーブオイルの生産者の住所
もし、本物のイタリアのオリーブオイルなら、オリーブオイル生産者の社名や住所がラベルに入っています。イタリアでは、オリーブオイルの瓶のイタリア語表記のラベルだけでお店に流通しますから、必ず社名と住所は入っています。つまり、イタリア語の本物っぽいオリーブオイルのラベルでも、住所が入っていないのは、イタリアでは売られていないオリーブオイルということです。

ラベルの住所の書かれ方は、イタリア語の場合、通りの名前を表す”Via”で始まるか、あるいは()で閉じられたアルファベット二文字の県のマーク周辺になります。ラベル表記の順番は、1.Via(通りの名称)ないしRegione(地域)2.番地 3.町ないし市の名前 4.県マークあるいは県名 5.イタリア。この順番です。3と4の間に郵便番号表記をしている場合もあります。

hinatanoで取り扱っているブルーナ家のオリーブオイルのラベルは、表記が古かったり、4カ国語表記でゴチャゴチャ書いてあるので特別分かりにくくなっておりますが私が扱っている、ほかのオリーブイルは、このようにViaから始まる部分が住所です。最後に(CT)カターニア(シチリア島)、その次にITALYと書いてあります。今は、この表記が一般的です。

ブルーナ家のオリーブオイルの住所欄。これは(IM)「インペリア県」のPontedassio「ポンテダッシオという町」のS.Lucaia 10「サンタルチア10番地」と読みます

ブルーナ家のオリーブオイルの住所欄。これは(IM)「インペリア県」のPontedassio「ポンテダッシオという町」のS.Lucaia 10「サンタルチア10番地」と読みます

こちらはイタリア語と英語の併記ですが、だいぶ分かりやすくなっています。今はこの表記方法が主流です。

こちらはイタリア語と英語の併記ですが、だいぶ分かりやすくなっています。今はこの表記方法が主流です。

このラベルに小さく書かれているオリーブオイル生産者名と住所は、本物のオリーブオイルかを見極める大きな手がかりになります。もし、住所と社名を拾えれば、ネットで簡単に検索できますので、実在する会社か見極められます。Googleのストリートビューで会社の建物まで見られたりします(笑)

本物と高品質を謳うオリーブオイルのラベル信頼度

オリーブオイルの品質の良さを、ラベルに酸度(日本の基準では酸価)が低いことで表現してあることがあります。本物のエキストラバージンオリーブオイルの国際基準は酸度(日本では酸価)0.8%です。このオリーブオイルの基準を満たそうとすれば、オリーブを収穫してから24時間以内に搾ることなど、ちゃんとオリーブオイルを作らなければなりません。

ただ、このオリーブオイルの酸度(主に遊離脂肪酸)は、輸送や保管の温度帯が高いと、あっという間に増えてしまいます。日本で流通しているオリーブオイルは、ほとんど温度管理されていませんからね。亜熱帯をエアコン無しの鉄の箱(コンテナ)で運ばれていたり、真夏でも普通のトラックで運ばれていたりしますので、ラベルに0.3%や0.1%など低い酸度が書いてあっても、ほとんどのオリーブオイルの実際の酸度は、ラベル通りでは無いと思います。産地では本物のオリーブオイルで、ラベルに丁寧に書いてある通りのオリーブオイルでも、物流過程で別の品質のオリーブオイルになってしまう。これは、本当に良くある話です。

オリーブオイルと熱の関係については、こちらの記事をご参照ください
オリーブオイルが熱によって劣化する 遊離脂肪酸編

本物のオリーブオイルにラベルと同じく大事な瓶

本物のオリーブオイルは、美味しくて健康に良くて、良いことたくさんの貴重な食品です。貴重だから、偽物がたくさん出てしまいます。

ラベルと同じくらい、オリーブオイルを本物か見極める方法としてオリーブオイルの色を挙げられる人がいますが、実はオリーブオイルの色は、品種によって様々なので色で判断はつきませんそれに、もし、オリーブオイルの色が判別できるようなボトルに入っているオリーブオイルは、そのオリーブオイルは別の意味でアウトです。

オリーブオイルの色は、葉緑素によるものです。子供の頃、葉緑素と光合成というのを習ったのを覚えてらっしゃいますか。光合成は、酸素がなくても光によって起きます。つまりオリーブオイルは、未開封でも、色が判別できるような色の薄いボトルに入っていたら、光合成によって酸化している可能性が高いのです。

光とオリーブオイルの関係については、こちらの記事をご参照ください
光がオリーブオイルを酸化、劣化させる理由

日本語ラベルではオリーブオイルが本物か判別できない

さて、ここまででオリーブオイルのラベルについて素朴な疑問を感じられる事はありませんでしたか。
「オリーブオイルを販売する時に義務づけられている日本語ラベルに本物かを判断できる項目無いの?」
「偽物を本物のオリーブオイルと書いて販売したら罪になるだろうけど、捕まったニュースを見たことが無い」
このあたりについて変だなと思われませんか。

実は、本物のエキストラバージンオリーブオイルかを日本語の食品ラベルに書く義務はありません

そんなバカな、とお思いになるかも知れませんが、日本の食品表示に関する法律には、エキストラバージンオリーブオイルという概念自体が無いからです。あるのは「食用オリーブ油」だけ。原材料がオリーブで添加物が入って無く、酸度は2.0%以下。これが基準になります。
つまり、日本の法律で義務づけられている日本語ラベルでは、本物のオリーブオイルかを書く必要が無いから、判断することは不可能と言うことになります。

まとめ オリーブオイルが本物かをラベルで見極める

本物のオリーブオイルをラベルで見極めるには、ポイントがあります。
表のラベルでイタリアやスペインなどの原産地のことを表現している場合、裏面の日本語ラベルで原産国を確認してみましょう。時々、原産国が違ったり、書いてなかったりします。これは有名な産地のオリーブオイルと印象付けさせて違う産地のオリーブオイルを売ろうとしていることになります。このようなオリーブオイルは、本物かも疑わしくなります。

表ラベルと裏ラベルの原産国が一致した場合でも、原産国で流通しているオリーブオイルかを見極めるには、住所と社名が入っているかがポイントになります。輸入のオリーブオイルでも住所と社名が入っていないものは、結構あります。これは日本向けのオリーブオイル、日本向けですので、国際基準の酸度0.8%を満たしていない可能性があります。

日本では法的にエキストラバージンオリーブオイルという基準自体がありません。近いのは「食用オリーブ油」というカテゴリーになるのですが、基準は酸度は2%以下です。酸度2%の食用オリーブ油。これは、食べても飲んでも美味しいエキストラバージンオリーブオイルとは別物で、「人体に害が無く食べても良い食物油」このようなものです。

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