本物のエキストラバージンオリーブオイルだとお料理がどのように美味しいか。

オリーブオイル

本物のオリーブオイルを使うから、イタリアの家庭料理は美味しい

イタリアまで行って勉強したくせに、料理人を諦めた私がお料理について語るのはおこがましいのですが、
イタリアの家庭料理や田舎のお料理は、とにかく美味しいです。いやになるくらい(笑)

私が住んでいた17年前も日本人の料理人の人が沢山勉強に来ていました。
”本場だからこその何か”を学びに来ている方が多かった記憶があります。

でも技術は日本の人の方が遙かに上手。なんで美味しいかと悩んでいる方がたくさんいました。
結果、食材の違いと理解して帰国される方が多かったのですが

 


 

本物のオリーブオイルだから、こんなお料理にも

確かにイタリアの野菜と日本の野菜では、同じ人参や玉ねぎでも味が違いました。
でも、それ以上に違って感じたのは、オリーブオイルやワインなど以前から日本で手に入っていたものです。

ワインに関しては、移動などで劣化してしまうのはある程度は理解できたのですが、分からなかったのがオリーブオイルです。日本のものとイタリアのでは、明らかな違いがありました。でも、問屋に勤めている時にオリーブオイルの輸入業者からは、ワインと違い管理に気を使わなくて良いと聞いていましたから、味が変わる理由が分からなかったのです。

苦いオリーブオイルも使い方次第

当時から日本には色々なオリーブオイルが輸入されていましたが、一番の違いは、いくら飲んでも油っぽく無く、胃もたれや胸焼けが全然しないことです。

違いの理由は、鮮度でした。
オリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュース。
ワインほどではありませんが、温度管理が必要だとオリーブオイル職人の人達に教えてもらいました。

温度管理しなくても、食べられなくなるくらいに劣化するのは、稀なのですが
やはり違いを感じます。

 

飲めるくらいですから、お料理に大量に使っても全然平気です。

例えば、野菜をグリルしてオイル漬けにするSotto olioという総菜料理があるのですが、これをイタリアの現地のエキストラバージンオリーブオイルで作ると、オイルだということを忘れてしまうくらいです。エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実の生搾りジュースですから、本当はこういうものです。

でも、日本で同じお料理を見かけますが、時折重たい味になってしまっているものに出会うことがあります。
ちらり見える厨房には透明なペットボトルのオリーブオイル。。。
本物のオリーブオイルを使えばもっともっと美味しいと思うのですけど。

 


 

本物だけど微妙に違う冷凍モッツアレッラ

モッツァレラチーズはお好きですか?
モッツァレラは、生チーズ。豆腐みたいなものだと私は思います。当然鮮度と味は関係してきます。

カプレーゼ南イタリア、オリーブオイルがお皿に溜まっています(笑)
私が勤めていたフィレンツェのピッツェリアでは、わざわざナポリからモッツァレラを取り寄せていました。
ほかの食材に関しては、かなりの倹約していたのですが、モッツァレラとミニトマト、オレガノだけは贅沢していました。

賞味期限は数日ですから、日本で同じ味を味わうには空輸で取り寄せることになります。

でも実は、冷凍モッツアレッラというものがあります。
この冷凍品なら、飛行機を使わずに運べますので、かなり安価になります。
それでお味はというと、やはり少し違います。

違いは、ピザに使って焼いた時に分かります。
冷凍のモッツァレラは、ピザを持ち上げたときに滑って落ちてしまいます。
フレッシュの場合は、そのような事にはなりません。ピザに粘り強く残っています。

 


 

本物のオリーブオイルを現地と同じ味で

モッツァレラと同じように、エキストラバージンオリーブオイルも生鮮食品だと思います。
理由は、温度などの管理をしていあげないと傷んでしまうからです。
ですから、現地と同じ味で味わうには出来るだけ産直に近い買い方が良いと思っています。

直接買い付けて、移動時間で鮮度がロスしないように飛行機で運んで、適温の環境で管理して
できるだけ鮮度の良い状態で使い切る(売り切る)そして、また次のを買う。

この方法で美味しいものをお届けしようと2007年に私は創業しました。

 


 

本物のエキストラバージンオリーブオイルを使うイタリアの家庭料理のまとめ

本物のエキストラバージンオリーブオイルで鮮度の良いものは飲めるくらいです。
飲めるくらいなので、たっぷり使っても全然油っぽくありませんし美味しさが増します。

現地と同じ味をお試しになられたいのなら、できるだけ産直に近い業態のところから買われることをお勧めします。
私以外にも最近は、直接仕入れて空輸している輸入業者さんがいらっしゃいます。

 

hinatano 加藤 昭広

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ヒナタノ店主・加藤 昭広

おいしいもので喜んでいただくことが大好きです。おいしいものを探してイタリアへ移住。気がついたら仕事になっていました。
自他ともに認めるオリーブオイル ヲタクです。
このブログでは、おいしい話しやイタリアの職人さんたちから聞いた小ネタを紹介しています。